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呪術の日本史  新刊

付 望みを叶える呪付・印法・呪言

呪術の日本史

民衆、そして国家に受け継がれてきた呪術の役割を、歴史の中から本質を考察する

著者 東洋書院
出版年月日 2023/06/02
ISBN 9784885945588
判型・ページ数 A5・242ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり
 

目次

呪術の日本史 ─ 目 次

人物篇
〈役小角〉空飛び海走る異貌の修験者 
  生身の役行者像
  小角の呪術の実態
  小角登場の背景
  仏呪・道呪の体得者

〈道鏡〉宿曜秘法を駆使した怪僧 
  呪術流行社会
  山林修行(葛城山)
  宿曜秘法
  道鏡の詐術

〈空海〉言霊と水の密教呪術 
  『般若心経』の呪力と空海
  声と文字の呪術
  水の呪術

〈安倍晴明〉式神を操る日本陰陽道の祖 
  晴明の生い立ち
  賀茂役小角の呪術と式神
  晴明の式神操作術
  晴明の式神隠蔽術と殺法
  晴明の泰山府君祭と修験道
  推条口占と晴明

〈天海〉徳川の世を盤石にした風水学
  いまだ天海の影響下にある
  水戸藩から将軍を立てないわけ
  鬼門を補い吉を呼ぶ
  奇跡の背景に稀有の大吉相
  現在にも残る風水との関わり

人物篇
〈祐天〉江戸の悪魔祓い師 
  人々の尊崇を集めた僧・祐天
  高野新右衛門の下女よしの幽鬼
  芸能化の中に埋もれた呪術師
  祐天の呪術

〈壬申の乱〉勝利を導いた陰陽五行説 
  白魔術としての陰陽五行説
  天武天皇と不思議な黒雲
  赤い旗印を用いた天武天皇
  陰陽五行説の日本伝来と聖徳太子
  天武天皇と陰陽寮

〈長屋王の変〉律令国家を闇から操った呪術 
  政変にひそむ藤原氏の意志
  きびしかった対呪術罰則
  律令国家に残った「闇の領域」
  疑心を生んだ基皇太子の死
  恐れられた仏教の呪術性

〈平安京遷都〉怨霊から逃れた新京の苦悩 
  謀反人に仕立てられた親王
  怨霊に怯える桓武天皇
  いまや呪術師たちの時代
  呪術に守られた新京に新たな怨霊

〈承久の乱〉正史に秘められた祈祷合戦 
  実朝にかけられた呪い
  後鳥羽上皇の野望
  もうひとつの承久の乱

〈川中島の戦い〉飯縄明神の秘める魔力 
  飯縄信仰から生まれた刀法
  武田信玄と飯縄信仰
  所持品で知る謙信の飯縄信仰
  自信満々の願文
  信玄の悪行を直願
  信玄・謙信をとりまく神仏

〈大奥呪詛合戦〉将軍継嗣に仕組まれた呪詛 
  天下取りを予言した怪僧
  嫡を廃して庶を立てる
  三流の呪術師・隆光
  狐狸に追われた犬公方

〈太平洋戦争〉国家興亡を賭けた調伏の秘法 
  銃後のまじない
  抑留者とコックリさん
  「国家鎮護」の修法


  図説「呪術」ガイド
 望みをかなえる呪符・印法・呪言

 呪 符
  十種神宝の呪法
  五岳真形図の呪法
  正対化霊天真坤元霊符の呪法
  北斗七星霊符の呪法
  祝由科の符術
  護神十字の呪法
  呪符は人の心を映す鏡
  国家の存亡と呪符
  人間関係と呪符
  神事・仏事と呪符
  開運・吉運と呪符
  災厄を除く呪符
  家内安全と呪符
  呪詛と呪符
  霊障と呪符
  夢違・方違と呪符
  夫婦関係と呪符
  恋人たちと呪符
  妊娠・出産と呪符
  病気治療と呪符
  外出・旅行と呪符

 印 法
  神人合一印と護身修法に用いる印
  呪術的色彩の濃厚な諸印

 呪 言 
  呪言による幻想的な国家経綸
  「高級」な呪言からまじないの呪言まで

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