虹の彼方の神秘家たち
神仙界からのコンタクト
目次
神仙界からのコンタクト
虹の彼方の神秘家たち
星 文訓著 上製箱入り A5判 370頁 本体2,800円
『虹の彼方の神秘家たち』の再刊復刻版の添え書きとして
私がこの本を書いたのは今から二〇年ほど前のことです。もともと研究者として日本文学と中国の老荘神仙思想を調査していましたが、次第に現実の物質的なものを超えた世界、神秘的なものへと強く惹かれていくようになりました。
思い返せば、さまざまな人達、神秘現象に遭遇し、且つこちらからもそれらを求め出向いていきました。そうしたなかで、記録に残せる、あるいは、どうしても残しておきたいと願った人々。これが、この本の五千言坊先生、笹目先生、井田先生となりましょうか。
生存の井田先生を除いて、お二人は九十歳台で黄泉の客となられましたが、その生き方や思想、清冽な人間性は、今なお私の心の内で静かに息づき、懐かしくも、時に励まし、憩いや、何かしらの岐路に迷う際には大きな支えとなったりしていただいております。
五千言坊先生の修業は、清浄でとても卓越した生き方であり、笹目先生は、そのすさまじい行動力・意志力、現世への奉仕・貢献のお姿が印象に残ります。井田先生はソフトで、且つ冷徹、人情味溢れる人間科学者、健康学の探究者としての人柄が特徴でした。時代的なものもありましょうが、良き時代の良き風格を感じさせます。
この本は、十数年前に株式会社柏樹社から上梓したものですが、同社の廃業と同時に再度、人々の目に触れることなく時を経ました。
先般、東洋書院の斎藤勝己さんから、埋もれさせるには惜しいとのことで復刻の機縁を得たものです。
著者の私としても望外の歓びとなります。というのは、五千言坊先生、笹目先生、また井田先生を世に更にさらに知ってもらいたいとの思いが最近は切に感じていたことも事実なのです。この人たちの人間像は世に顕彰されはしなかったものの、それでいて珠玉のごとき生を知るだけでも、どれほど現代の●癒し●、いや永遠に続く清涼剤となることか。一陣の清風が世に益するものならば、これほど幸甚なことはないとも願っています。
物質万能から霊的なものへ。魂や心の安泰、向上への指針をなり、多少でも世のなかすべてが目覚め得るものならば、これに過ぐるはないとも願っています。
この本の中には、そうした要素や種子・萌芽のごときものが、さまざまな好奇心、こころの冒険、探索と共に秘められているかとも思います。
キリストは「人はパンのみで生くるにあらじ」と言っています。心、魂、霊的な生き方こそ、二十一世紀以降の最も大切な課題であり、●物質●から●心●への豊かさが、世界の平和、人類の美しい時代へと移行する最重要な鍵となるのではないかということも示唆しているかと思います。
復刻版がより多くの人々の手に取られ、何らかの因縁・価値を生じますことを、心から願っております。(初刊本に一部加筆、添削を致しました点、ご了承下さい。)
二〇〇三年 三月吉日 著 者
目 次
プロローグ──奇妙な体験
第一章 隠栖の仙道者
1 一路の人
2 死後と霊の世界
3 行法
第二章 天の羅針盤
1 山岳の人
2 奇蹟と神仙
3 天界の予定
第三章 科学と神秘のキリスト者
1 不老長生術
2 霊と肉体
3 治療と食物
4 井田式とキリスト式健康法
終 章 地球の危機と神秘家
1 身近な神秘家たち
2 ゆきづまった現実社会
3 なぜ隠仙、超人を世に出さねばならぬのか?
あとがき
虹の彼方の神秘家たち
星 文訓著 上製箱入り A5判 370頁 本体2,800円
『虹の彼方の神秘家たち』の再刊復刻版の添え書きとして
私がこの本を書いたのは今から二〇年ほど前のことです。もともと研究者として日本文学と中国の老荘神仙思想を調査していましたが、次第に現実の物質的なものを超えた世界、神秘的なものへと強く惹かれていくようになりました。
思い返せば、さまざまな人達、神秘現象に遭遇し、且つこちらからもそれらを求め出向いていきました。そうしたなかで、記録に残せる、あるいは、どうしても残しておきたいと願った人々。これが、この本の五千言坊先生、笹目先生、井田先生となりましょうか。
生存の井田先生を除いて、お二人は九十歳台で黄泉の客となられましたが、その生き方や思想、清冽な人間性は、今なお私の心の内で静かに息づき、懐かしくも、時に励まし、憩いや、何かしらの岐路に迷う際には大きな支えとなったりしていただいております。
五千言坊先生の修業は、清浄でとても卓越した生き方であり、笹目先生は、そのすさまじい行動力・意志力、現世への奉仕・貢献のお姿が印象に残ります。井田先生はソフトで、且つ冷徹、人情味溢れる人間科学者、健康学の探究者としての人柄が特徴でした。時代的なものもありましょうが、良き時代の良き風格を感じさせます。
この本は、十数年前に株式会社柏樹社から上梓したものですが、同社の廃業と同時に再度、人々の目に触れることなく時を経ました。
先般、東洋書院の斎藤勝己さんから、埋もれさせるには惜しいとのことで復刻の機縁を得たものです。
著者の私としても望外の歓びとなります。というのは、五千言坊先生、笹目先生、また井田先生を世に更にさらに知ってもらいたいとの思いが最近は切に感じていたことも事実なのです。この人たちの人間像は世に顕彰されはしなかったものの、それでいて珠玉のごとき生を知るだけでも、どれほど現代の●癒し●、いや永遠に続く清涼剤となることか。一陣の清風が世に益するものならば、これほど幸甚なことはないとも願っています。
物質万能から霊的なものへ。魂や心の安泰、向上への指針をなり、多少でも世のなかすべてが目覚め得るものならば、これに過ぐるはないとも願っています。
この本の中には、そうした要素や種子・萌芽のごときものが、さまざまな好奇心、こころの冒険、探索と共に秘められているかとも思います。
キリストは「人はパンのみで生くるにあらじ」と言っています。心、魂、霊的な生き方こそ、二十一世紀以降の最も大切な課題であり、●物質●から●心●への豊かさが、世界の平和、人類の美しい時代へと移行する最重要な鍵となるのではないかということも示唆しているかと思います。
復刻版がより多くの人々の手に取られ、何らかの因縁・価値を生じますことを、心から願っております。(初刊本に一部加筆、添削を致しました点、ご了承下さい。)
二〇〇三年 三月吉日 著 者
目 次
プロローグ──奇妙な体験
第一章 隠栖の仙道者
1 一路の人
2 死後と霊の世界
3 行法
第二章 天の羅針盤
1 山岳の人
2 奇蹟と神仙
3 天界の予定
第三章 科学と神秘のキリスト者
1 不老長生術
2 霊と肉体
3 治療と食物
4 井田式とキリスト式健康法
終 章 地球の危機と神秘家
1 身近な神秘家たち
2 ゆきづまった現実社会
3 なぜ隠仙、超人を世に出さねばならぬのか?
あとがき