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南北相法 修身録(全)

南北相法 修身録(全)
著者 水野 南北 
水沢有
ジャンル 運命学 > 人相・家相・手相・墓相
出版年月日 2009/05/31
ISBN 9784885944215
判型・ページ数 A5・332ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 序

  水野南北の生誕は一七六〇年(宝暦十年)説が有力のようである。当時の身分のある者なら生年はそれなりにはっきりしているはずだが、現在では一七五七年(宝暦七年)生誕が通説となっている。この理由は南北は自力によって存在価値を築き上げたからである。若い頃は愚連隊の親分だったようであるが、二十一歳、真言密祟の僧、海常律師が相法に事よせて熊太を諌言した。熊太は相法の奇なるを知り、一転して悪評を改め、この道を志す。律師に『神相全編』を聴くこと三日、文字の読み書きができなかったため書籍を諦め、実施習得を決心して廻国修業に出る。(『だまってすわれば』神坂次郎著「小学館文庫」)
  水野南北という名は海常律師の命名によるものである。南北の容貌は醜悪だったらしく、本人の述懐にも、わが容貌について《背ハ低ク、顔貌セセコマシク、口ハ小サク、眼ハケワシク落チクボミ、印堂(眉と眉のあいだ)狭ク鼻低ク、頬骨ハ高ク、歯ハ短クスクナシ。マタ、足小サシ》
  といい、人からはバケモノと呼ばれたと語っているくらいであるから、およそよいところのない顔だちであったらしい。南北が五十歳の顔を弟子の画いた像で観ると、まさにそのままである。このあと南北が自筆の相書を書くにいたって精進を支えた相は、わたしの観るところでは高い頬骨と、額のキレイな三本の紋が、頭脳明晰、真摯に努力する人を物語っている。
  南北相法の根幹は、海常律師から三日聴いた相法を〈千人観相、万人観相〉と実践したことである。しかし、人相の本をどれほど読んでも観相は不可能である。わたしが多少でも観れるのは『週間女性』誌に著名人の人相を十八年連載したからである。昭和四十一年、連載する以前に人相の本を二冊書いている。しかし一冊は糊と鋏の仕事であり、一冊は南北相法の翻訳であった。それでも門人がいるから勉強する。実際に観相をする。少しずつ少しずつ進歩していく実感がある。いまではすれ違う人のホクロや蒙色を見落とすことはない。五十三年の努力の結果である。
  本書によって観相を心掛けるのであれば、額を読んだら額だけを観る。電車の中でも歩いていてもである。眉を読んだら眉だけを納得のいくまで観る。そうしたならば何年かのうちに本物の観相が身につく。判断は聞ける人なら確かめる。行きずりの人なら口の内でつぶやいてみる。そのようにしたら必ず相法は会得できる。
  翻刻した水沢有氏は縁あって平成十年以来、「周易」「人相術」「用気術」「四柱推命術」などを聴講、飽くことなき向学心は実占の支えとなり、また、本書の執筆によって南北相法の普及に貢献し、自身飛躍の基としたことはおおいに喜ばしいことである。当人の熱意を賞嘆し、ひとこと述べて序とするしだいである。

                                        横 井 伯 典

目次

  序
  水野南北おぼえ書
  南北著作一覧

  《南北相法 前編》

 巻ノ一
   観相の大要
   手相ならびに問答
   掌中の三紋について
   ツメについて
   顔面の三停について
   三紋について
   十穴の見分け方
   十穴のキズとホクロについて
   顔面十八穴
   ホクロとキズについて

 巻ノ二
   頭について
   頭頂について
   髪とヒゲについて
   顔について
   首筋について
   鎮骨について
   肩について
   腕とヒジについて
   胸について
   乳について
   腹について
   ヘソについて
   腰について
   男性器について
   股について
   足について

 巻ノ三
   体の三停について
   骨と肉について
   皮について
   毛について
   青筋について
   言語について
   息について
   言語の五行について
   歩行について
   座形について(座る姿)
   寝相について
   五行の相について
   五行の体用について
   八相について
   国風について
   相の本意を解く

 巻ノ四
   額について
   眉について
   家続について(目と眉の間)
   目について
   耳について
   鼻について
   顴骨について(両方のほお骨)
   法令について(鼻から口の両端へ下がる筋)
   口について
   歯について

 巻ノ五
   人中について(鼻の下、口までの間)
   妻妾・魚尾・男女について
   (妻妾は目の後ろ、魚尾は目尻の筋、男女は目の下の骨のないところ)
   印堂・命宮について
   (印堂は両眉の間、命宮は両目の間)
   アゴについて
   害骨について(耳の下の骨)
   雑骨格について
   雑問答

  《南北相法 後編》
 巻ノ一
   血色の部
   常色の部
   額の部
   福堂の部
   顴骨の部
   命宮の部
   鼻の部
   法令の部
   食禄の部
   妻妾の部
   命門の部
   目と男女宮の部
   魚尾と奸門の部
   天中と官禄の部
   日月と印堂の部
   くちびると〓漿の部
   駅馬の部
   顔色の部
   風当・地庫・アゴ・胸・盗官の部
   気血と位について

 巻ノ二
   血色の部  論  弁

 巻ノ三
   血色の部  八色について
   二十一穴の司るところについて
   血色の潤いの有無について
   善悪の色について
   血色の出生について

 巻ノ四
   月割と日割について
   月の割り方について
   月の吉凶について
   日の吉凶について
   四季の図
   方角の図
   方角の穴所について
   方角の吉凶
   正月・五月・九月の図
   二月・八月の図
   他身五臓の吉凶と死生について
   家宅について
   流年について
   流年の吉凶について
   流年の四季と十二ヶ月について

 巻ノ五
   気色の湊の部
   待ち人について
   旅行・道中・行先の吉凶について
   殺伐の気色について
   起怒骨について

  《南北相法極意 修身録》

 巻ノ一
   南北相法極意抜粋自序
   食の多少によって富貴貧賎、寿夭、行末の吉凶を知る

 巻ノ二
 巻ノ三
 巻ノ四
   あとがき


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内容説明

観相術(人相・手相・気色)で運命を知り、食養術(疾病を治療し、羅患臓器を庇護)で開運へと導く!観相学の名著【南北相法】【修身録】本邦初の完訳なる!

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