目次
── 目 次 ──
伊藤三平氏の著書を祝う 東京国立博物館名誉館員 小笠原 信夫
はじめに
1章 江戸時代における刀剣の位置づけ
(1)武器としての刀剣 ─集団戦ではなく個人戦の武器─
(2)身分制の象徴としての刀剣
(3)日本人としての刀剣愛好
(4)贈答需要に不可欠な刀剣
(5)趣味としての刀剣愛好
2章 江戸時代の武士にとっての刀剣使用
3章 刀鍛冶は城下町に ─刀剣の製産地─
(1)国役御用の刀鍛冶
(2)幕府および各藩の抱え鍛冶
4章 剣術諸流派の勃興と停滞 ─江戸時代前期〜中期の剣術の流れ─
5章 辻斬り横行の時代
6章 試刀家の出現
7章 江戸時代の人口推移
8章 江戸への刀鍛冶の流入
9章 寛文新刀の出現
10章 幕府・藩の財政状態と武士の困窮
11章 元禄から享保の刀剣界の衰退
12章 享保の改革と「享保鍛冶改め」、「享保名物帳」
(1)享保の改革と「享保鍛冶改め」「享保名物帳」の位置づけ
(2)「享保鍛冶改め」
(3)「享保名物帳」
13章 享保以降の治安の悪化
(1)百姓一揆、村方騒動、都市騒擾
(2)対外危機意識
14章 寛政の改革と刀剣
(1)寛政の改革の前奏 ─田沼時代と田沼折紙─
(2)寛政の改革と刀剣界
(3)藩校の設立ブーム
15章 水心子正秀と新々刀 ─復古刀の提唱─
16章 花開く水心子正秀の弟子たち
17章 水心子正秀は江戸の産業ルネサンスを担った一人
18章 江戸の啓蒙主義・サロン文化 ─刀剣ジャーナリズムを生んだ背景─
(1)徳川啓蒙期の旅日記
(2)水心子正秀と高山彦九郎との交流
(3)江戸のサロン文化
(4)身分の高い武士の刀剣への関心
19章 刀剣ジャーナリズムの拡大
20章 正秀弟子の巨星・大慶直胤 ─旅の時代を生きる─
(1)江戸時代後半は旅の時代
(2)大慶直胤の旅
(3)旅する大慶直胤と川路聖謨との交流
(4)多方面に活躍する大慶直胤
21章 天保の改革と剣術の流行
22章 庶民への剣術の広がり
<参考> 江戸時代の剣術の歴史と砲術の歴史の相似性
23章「身上がり願望」 ─武士身分への登用、刀工の受領、御抱え鍛冶─
(1)武士身分への登用
(2)刀鍛冶の受領銘
(3)御抱え鍛冶への道
(4)左行秀の身上がり
24章 切れ味重視の動き ─試刀家・山田浅右衛門と固山宗次─
(1)山田浅右衛門家と影響力
(2)山田家の試刀を重視した固山宗次
25章 荒試し ─松代藩・山浦真雄、水戸藩・勝村徳勝、松江藩・高橋長信─
26章 源清麿における切れ味追求 ─幕臣・窪田清音と兄・山浦真雄の影響─
(1)窪田清音の略歴
(2)山浦真雄と窪田清音から受け継いだ作刀理念「折れず、曲がらず、よく切れる」
(3)清麿の鍛法の工夫
27章 いつの時代にも大切な芸術の支援者 ─清麿の場合─
(1)清麿の江戸出府
(2)清麿の長州行きと窪田清音の天保の改革での失脚
(3)長州藩側の事情
(4)幕臣や市井の有力者の支援
28章 武器講
29章 江戸時代の貨幣・収入単位と物価水準、新々刀の価格
(1)江戸時代の貨幣制度
(2)江戸時代の知行制度
(3)江戸時代の米価(物価)の変動と現在価値
(4)江戸時代の刀価と現在価格
30章 刀が実戦に使われた時代 ─万延・文久のテロリズム─
31章 幕末の動乱、戊辰戦争と刀鍛冶
<参考>新々刀期に江戸で活躍した主な鍛冶の年表
32章 廃刀令後の刀鍛冶の転身
33章 帝室技芸員制度と日清戦争後の軍刀需要 ─近代刀期へ─
あとがき
<参考> 日本刀の用語解説
おもな参考文献
伊藤三平氏の著書を祝う 東京国立博物館名誉館員 小笠原 信夫
はじめに
1章 江戸時代における刀剣の位置づけ
(1)武器としての刀剣 ─集団戦ではなく個人戦の武器─
(2)身分制の象徴としての刀剣
(3)日本人としての刀剣愛好
(4)贈答需要に不可欠な刀剣
(5)趣味としての刀剣愛好
2章 江戸時代の武士にとっての刀剣使用
3章 刀鍛冶は城下町に ─刀剣の製産地─
(1)国役御用の刀鍛冶
(2)幕府および各藩の抱え鍛冶
4章 剣術諸流派の勃興と停滞 ─江戸時代前期〜中期の剣術の流れ─
5章 辻斬り横行の時代
6章 試刀家の出現
7章 江戸時代の人口推移
8章 江戸への刀鍛冶の流入
9章 寛文新刀の出現
10章 幕府・藩の財政状態と武士の困窮
11章 元禄から享保の刀剣界の衰退
12章 享保の改革と「享保鍛冶改め」、「享保名物帳」
(1)享保の改革と「享保鍛冶改め」「享保名物帳」の位置づけ
(2)「享保鍛冶改め」
(3)「享保名物帳」
13章 享保以降の治安の悪化
(1)百姓一揆、村方騒動、都市騒擾
(2)対外危機意識
14章 寛政の改革と刀剣
(1)寛政の改革の前奏 ─田沼時代と田沼折紙─
(2)寛政の改革と刀剣界
(3)藩校の設立ブーム
15章 水心子正秀と新々刀 ─復古刀の提唱─
16章 花開く水心子正秀の弟子たち
17章 水心子正秀は江戸の産業ルネサンスを担った一人
18章 江戸の啓蒙主義・サロン文化 ─刀剣ジャーナリズムを生んだ背景─
(1)徳川啓蒙期の旅日記
(2)水心子正秀と高山彦九郎との交流
(3)江戸のサロン文化
(4)身分の高い武士の刀剣への関心
19章 刀剣ジャーナリズムの拡大
20章 正秀弟子の巨星・大慶直胤 ─旅の時代を生きる─
(1)江戸時代後半は旅の時代
(2)大慶直胤の旅
(3)旅する大慶直胤と川路聖謨との交流
(4)多方面に活躍する大慶直胤
21章 天保の改革と剣術の流行
22章 庶民への剣術の広がり
<参考> 江戸時代の剣術の歴史と砲術の歴史の相似性
23章「身上がり願望」 ─武士身分への登用、刀工の受領、御抱え鍛冶─
(1)武士身分への登用
(2)刀鍛冶の受領銘
(3)御抱え鍛冶への道
(4)左行秀の身上がり
24章 切れ味重視の動き ─試刀家・山田浅右衛門と固山宗次─
(1)山田浅右衛門家と影響力
(2)山田家の試刀を重視した固山宗次
25章 荒試し ─松代藩・山浦真雄、水戸藩・勝村徳勝、松江藩・高橋長信─
26章 源清麿における切れ味追求 ─幕臣・窪田清音と兄・山浦真雄の影響─
(1)窪田清音の略歴
(2)山浦真雄と窪田清音から受け継いだ作刀理念「折れず、曲がらず、よく切れる」
(3)清麿の鍛法の工夫
27章 いつの時代にも大切な芸術の支援者 ─清麿の場合─
(1)清麿の江戸出府
(2)清麿の長州行きと窪田清音の天保の改革での失脚
(3)長州藩側の事情
(4)幕臣や市井の有力者の支援
28章 武器講
29章 江戸時代の貨幣・収入単位と物価水準、新々刀の価格
(1)江戸時代の貨幣制度
(2)江戸時代の知行制度
(3)江戸時代の米価(物価)の変動と現在価値
(4)江戸時代の刀価と現在価格
30章 刀が実戦に使われた時代 ─万延・文久のテロリズム─
31章 幕末の動乱、戊辰戦争と刀鍛冶
<参考>新々刀期に江戸で活躍した主な鍛冶の年表
32章 廃刀令後の刀鍛冶の転身
33章 帝室技芸員制度と日清戦争後の軍刀需要 ─近代刀期へ─
あとがき
<参考> 日本刀の用語解説
おもな参考文献
内容説明
伊藤三平氏の著書を祝う 東京国立博物館名誉館員 小笠原信夫
今までの刀剣専門書と異なり、とくに「新々刀」といわれる刀剣が幕末時代に隆盛した歴史性に絞って、画期的な視点から論述されている。